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クイズ!
最新医学「血圧ホントのところ」
「テレビでは教えてくれない
生活習慣病の基礎の基礎」
2024-09-22
松戸商工会議所
佐上 徹(さがみとおる)
医師・産業医・労働衛生コンサルタント
#
クイズ!最新医学「血圧ホントのところ」
1
血圧は
測定する
2
血圧管理は
を最重要視する
3
家庭血圧計は
で購入できる
4
血圧は
ともに上昇する
5
血圧は
とともに変動する
6
原因不明で血圧が高くなる現象を
7
特定の原因があって血圧が高くなる現象を
8
血圧を測ったら
する
9
血圧を測ったら
しない
10
降圧薬は
の予防のために内服
血圧は■■■■測定する
クリニックで
毎日
年に一度は
上腕で
家庭で
手首で
寝る前に
家庭血圧と家庭用血圧計
2009年に
家庭血圧
という新しい概念を導入(日本高血圧学会)
「真の血圧は家庭で安静にしている時に測定するべき」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjmi/80/6/80_6_615/_pdf
家庭用血圧計
は、いまのところ上腕(にのうで)で測定するものが誤差が少ないといわれている
血圧管理は
家庭血圧
を最重要視する
毎日
家庭血圧
を計測する
年に一度だけの健康診断の測定はほぼ無意味
家庭血圧計は◯◯◯で購入できる
8000円で
家電量販店で
ネットで
おすすめ→ オムロン パナソニック タニタ シチズン テルモ
上腕式
もらう
プレゼント メルカリ バザー
血圧は■■とともに上昇する
血圧は
年齢
とともに上昇する
若いときに低血圧でも40-50歳以降は高くなる
20歳→60歳 40年で
収縮期血圧
15程度の上昇(男女とも)
血圧は■■とともに変動する
血圧は
時間
とともに変動する
時々刻々変動している
朝が一番低い
・
冬に高くなる
血圧は
生活
とともに変動する
上がる:緊張、激しい運動 下がる:リラックス、睡眠中
例外多数
測定値はサンプリング(代表値)
本当は24時間連続して計測したい
計測していない時間帯は、予想するしかない。サンプリングで高い人はおそらくいつも高いという推論
医学的に原因がよく分からないけれども、
血圧が高くなる現象を ■■■■■
本態性高血圧
(ほんたいせいこうけつあつ)という
加齢現象→動脈硬化→血圧が高くなる
血圧を高くする
リスク要因はわかっている(後述)
日本人の高血圧はほとんどこのタイプ
血圧=血管の壁を押す圧力
細くなれば圧力が高くなる(細いストロー・太いストロー)
固くなれば圧力が高くなる(固いホース・やわらかいホース)
特定の原因があって
血圧が高くなる現象を■■■■■
二次性高血圧
(にじせいこうけつあつ)という
血圧を高くするホルモンがバンバン出ている
血管が細くなる病気 妊娠 その他の病気 などによる
急な発症、高度の高血圧、
若年発症
、治療の反応が悪いときに疑う
原因が特定できれば、降圧薬以外の方法で血圧低下が期待できる
循環器内科→二次性 vs 本態性を検査・診断する専門家
家庭血圧は基礎資料である
血圧を測ったら○○する
血圧を測ったら
記録
する
循環器内科医に見せる基礎資料
家庭血圧の測定
毎日決まった時間・タイミングに
起床後と就寝前の2回
基本の朝は
起きて1時間以内 トイレを済ませ
食事や薬を飲む前
血圧を測ったら○○○○しない
血圧を測ったら
自己判断
しない
血圧を測ったら
医者に見せる
診療所の医師は○○で○○する
診療所の医師は
標榜科目・専門科目
で
選択
する
診療所の医師は
ネット
で
検索
する
血圧に関しては
循環器内科医
が一番治療経験・最新の情報あり
サービス問題!
日本の高血圧の患者、何人?
日本の高血圧の患者
4,300万人
いると推定される
そのうち適切に治療を受けているのは
1,200万人
その差の
約3,000万人
は
管理不良・未治療・放置・無視・無知・無関心…
年に一度の測定機会は無意味
とにかく家庭血圧
高血圧治療は血圧を低く抑えることで(手段)
○○○○○を予防することが目的
動脈硬化性疾患の発症
を予防
動脈硬化性疾患
狭心症 心筋梗塞
脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血
大動脈解離・大動脈瘤・閉塞性動脈硬化症
慢性腎不全 など
降圧薬
は〇〇〇〇〇〇の予防のために内服
動脈硬化性疾患の発症
を予防のために内服
基本的には発症予防薬なので一生飲み続けるほうがいい
やめる・増やす判断は循環器内科医に委ねる
降圧薬は24時間持続・血圧は24時間変動・急激な変動もリスク
家庭血圧を下げることだけを目的にしない
数値で自己判断・投薬中断しない
血圧手帳は循環器内科医に見せる
日本人の死因
2位 心疾患 4位 脳卒中
血圧を抑えれば予防可能(ゼロにはならないがリスクは下がる)
参考:1位 がん 3位 老衰 5位 肺炎
いつか行く道
介護の原因の約20%は心疾患 脳卒中
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特に「塩分・食塩・ナトリウムの摂り過ぎ」
塩分の摂り過ぎすぎで高血圧になる
「食卓で「塩」など使わない大丈夫!」などという人がいる
「大丈夫と言うヤツほど危険」「だよね
」
食塩・ナトリウムはこんなものに含まれている
スープ・味噌汁・漬物・ドレッシング・たれ・醤油・ソース・味噌・練り物・ハム・ソーセージ などなど
醤油 ソース 味噌汁 ドレッシング 漬物は必要!
という思い込みは捨てよう
積極的に残す(デフォルトの変更)
決まり切った「定食」「味付け」という固定概念を外す
「塩」は人工の保存料
電気冷蔵庫がなかった時代までは必須
冷蔵庫の普及率 1957年 2.8% 1965年 51.4%
(内閣府「消費動向調査」)
食塩・塩分は一食当たり2.0-2.5グラム推奨
成人男性は1日 7.5g以下
成人女性は1日 6.5g以下
(日本人の食事摂取基準2020)
高血圧診療ガイドライン2019
1日 6g未満を推奨
高血圧の治療においては食塩制限が重要
(日本高血圧学会)
まとめ
「自分は高血圧と言われていないから関係ない」
「今現在高血圧である・これから高血圧になる」
家庭血圧を最重要視する
高血圧の診断・治療は簡単ではない
年齢は高血圧のリスク因子である
高血圧は動脈硬化性疾患の発症リスクである
降圧薬は動脈硬化性疾患の発症予防薬である
食塩・塩分・ナトリウムによって高血圧は予防・治療できる
食塩・塩分は一食当たり2.0-2.5グラム以下推奨である
2023-03-17
電気冷蔵庫の普及率
障害塩分量と血圧